【衝撃の事実】幼稚園児が大学生に勝った!?「努力」より「夢中」が問題解決力を生む理由

幼稚園児と大学生
子供が何かに取り組んでいるとき、「もっと真面目に考えなさい」「正しいやり方で努力しなさい」と、つい口を出したくなることはありませんか?
 
私たち大人は、論理的に計画を立てて努力することこそが、問題を解決するための最短ルートだと信じがちです。
 
しかし、もし「計画的に努力した優秀な大学生」よりも、「ただ夢中になって遊んだ幼稚園児」の方が、優れた問題解決力を発揮したとしたら、どうでしょうか。
 
今回は、最新の学習科学や認知科学が明らかにした、「努力」よりも「夢中(遊び)」が圧倒的な結果を生む理由についてご紹介します。
 
 
 

ハーバード大学の学生に勝つ幼稚園児たち

ハーバード大学のビジネススクールで「マシュマロ・チャレンジ」と呼ばれる興味深い企画が開催されたことがあります。
これは、数本のスパゲッティ、テープ、そして1つのマシュマロだけを使い、できるだけ高いタワーを作るという課題です。
大学生と幼稚園児たちの対決。

優秀な大学生たちは、物事を論理的に整理し、注意深くコントロールしながら計画的にタワーを建設しようと努力します。
 
一方で、幼稚園児たちはどうするかというと、彼らはただ色々なことを試し、夢中になって遊びます。

結果はどうなると思いますか?
 
なんと、このチャレンジでは幼稚園児たちが大学生に勝ってしまうということが起こりました。

大人から見れば無計画で遊んでいるようにしか見えない幼稚園児たちが、なぜ優秀な学生に勝てるのでしょうか。
それは、子供たちが認知的な柔軟性において「束縛がない」からです。
彼らは大人が考える「論理的な正解」やルールに縛られず、自由な「発散的思考」を持っています。
このオープンさと自然さこそが、時に大人の論理を凌駕し、思いもよらない問題解決に結びつくのです。
 
 

正しい手順を教わるより「遊ぶ」方が早い?

「でも、それはタワー作りのような特殊なゲームだからでは?」と思うかもしれません。しかし、これと似たような現象は他の研究でも確認されています。

手の届きにくい場所にあるおもちゃを取り出すという課題を与えられた、子供たちの実験があります。 研究者たちは子供たちを2つのグループに分けました。
 
1つのグループには、道具の作り方や取り出し方の手順を「1つ1つ丁寧に」教え込みました。
もう1つのグループには材料だけを渡し、「これを使っておもちゃを取り出してみて」と伝え、自由に遊ばせました。

大人の常識からすれば、正しい手順を教わったグループの方が早く問題を解決できそうですよね。 しかし、結果は逆でした。なんと、材料を使って自由に遊んだ子供たちの方が、手順を教えられた子供たちよりも、はるかにうまく、はるかに早く問題を解いたのです。
 
 

「遊び」は勉強の休憩ではない。学びの最短ルートである。

私たちはしばしば、「遊び」を勉強からの解放や、ご褒美としての「休憩時間」だと考えてしまいます。 しかし、子供たちが夢中になって遊んでいるとき、大人が教え込むよりもはるかに高度で柔軟な思考が繰り広げられ、自ら問題を解決する力が育まれています。

アインシュタインはかつて、「私には特別な才能はない。私はただ熱烈な好奇心があるだけだ」と語りました。
真面目に歯を食いしばって「努力」するよりも、ワクワクする好奇心に従って「夢中」になること。それこそが、学習や問題解決における最高のエンジンなのです。子供たちは生まれながらにして学習する準備が整った、優れた学びの達人です。
 
 
 

「教え込む」前に、子供の「夢中」を信じてみよう

私たちが子供の将来を想うあまり、「早く正しいやり方を教えなければ」と焦ってしまう気持ちはとてもよく分かります。 しかし、大人が先回りして正解を与えたり、努力を強いたりすることは、時に子供たちが自ら問題を解決する力を奪ってしまうことになりかねません
 
次に子供が何かに没頭し、型破りな方法で遊んでいるのを見たときは、「間違ってるよ」と口を挟む前に、少しだけ立ち止まってみませんか。
彼らのその「夢中」こそが、大人の想像を超える素晴らしい問題解決力を育んでいる最中なのですから。

 
 
 
 
 
 
 
 
好奇心ラーナーのご紹介

好奇心ベースの教育をもっと知りたい!

アメリカ・ソノマ州立大学 発達心理学教授で、子どもの学びと好奇心を研究する第一人者ウェンディ博士による、科学的根拠に基づいた「子どもの好奇心を起点とする、主体的な学習環境の作り方」についてより深く学べます。

 

三尾洋介

大学卒業後、視野を広げるためオーストラリアへ。 そこで会った自由な人たちに影響され、子供の時から憧れていた芸人の道へ進む。が、プロの世界の猛者の方々の桁違いな創造力と行動力の凄まじさを体感し芸人の道を諦める。その後、日本中を行商としてあるく。若さとノリで売っていたためそれでは長くは続かないことを感じ2年ほどで辞める。しかし相変わらずの強運に恵まれアート関連事業を始めるきっかけをいただく。 アート関連事業をはじめると多くの画家や音楽家、写真家、教育者、事業家の方々とのご縁もいただき、一般社団法人 日本彫紙アート協会、一般社団法人 日本アート教育振興会を設立。 現在は、日本彫紙アート協会を譲渡し日本アート教育振興会の代表理事を務める。様々なアーティストやプロフェッショナルな方々と協力し、写真講座や、アートの力を活かした能力開発プログラムなどを展開。 協会アワード2013では教材開発力が認められ、教材開発部門賞を受賞している。趣味は、息子とサッカー、テニスをすることと、天気の良い日に喫茶店で読書をすること。レストランや喫茶店に行くと、真冬でも真夏でもテラス席に行きたがる。

Related posts

Search 子供のスケジュールを「空白」にすべき理由。「退屈」が創造性を41%アップさせる驚きの実験結果